こちらで紹介する製品は『The future is here!』をスローガンに開発された新しい環境型の2サイクルエンジンです。
丸山の新環境型 2サイクルエンジンは世界で最も厳しいと言われる排気ガス規制を打ち出しているアメリカ・カリフォルニア州で第2次規制までクリアしたエンジンです。
軽くて丈夫で、逆さまにしてもきちんと動く、便利なエンジンです。 丸山では主に刈払機や背負式動力噴霧機に使っています。エンジンと言うのはガソリンが中に入り、燃焼して排出される事で、クランクを回して動力にするんですが、このクランク軸が2行程で一回転するエンジンを2サイクルエンジンと呼んでいるんです。
リサーキュレータというシステムの開発により、CO(一酸化炭素)53%、THC(全炭化水素)50%の削減、さらに燃焼効率のUPによって燃料消費量は40% DOWN、最大出力は23%UPしています。(いずれも当社従来「30cc 2サイクルエンジン」との比較)
リサーキュレータとは簡単に言えばエンジンから排出された排気ガスをもう一度燃焼室に戻すことで、排気ガスを軽減し燃焼効率を良くするシステムです。このシステムは、2サイクルエンジンでは非常に珍しいシステムでマルヤマ独自の技術です。
現在世界中にパテント(特許)出願中です。
リサーキュレータシステムにより特殊な部品を、従来のエンジンから増やすことなく、高基準の排気ガス規制をクリアしています。エンジンの性能があがったために製品の取扱が難しくなったり、メンテナンスに手間がかかる、といった心配はありません。従来通りのメンテナンス性、取扱性、耐久性を確保しています。また、触媒を使用していないため(30ccクラスのみ)軽量化も実現しています。
デジタルイグニッションコイルの採用により、全ての回転数域において点火時期を自動的に調整し、最適なエンジンパフォーマンスを得ることに成功しています。
はい。世界で最も厳しい排気ガス規制を打ち出しているアメリカ・カリフォルニアの法律に対応するためにリサーキュレーターという方式を開発しました。これは、エンジンから排出された排気ガスをもう一度燃焼室に戻し排気ガスを軽減すると同時に、燃焼効率を良くする仕組みです。アメリカの排気ガス規制をクリアしただけではなく、従来エンジンよりも40%もガソリン消費を減らす事が出来るようになったんです。
あしかけ7年です。ピストンに排気ガスを戻すための穴を開けるんですが、この穴をどのくらいの大きさにすればいいのかわからない。誰もやった事のない技術なので、データがないんですよ。だからやってみるしかない。2mmから6mmの間を1/10mm間隔で穴を広げてデータを採って行くんです。
おかげで担当者は、指の指紋がすっかり無くなっていましたよ。その分、穴をあける技術はかなり上達しましたけど。(笑)
技術者の意地ですね。業界の中では、この規制をクリアすることが非常に難しく、サイクルエンジンをやめて、4サイクルにしようとの声もあがったところもありました。
しかし、丸山製作所の製品には2サイクルエンジンが必要なんですよ。だからあきらめなかった。
環境問題に積極的に取り組んでいる丸山製作所としても、クリーンエンジンの開発は避けて通れない道です。2サイクルでは無理だと言われていたクリーンエンジンを開発したのは、技術者の意地ですよね。
そんなに大袈裟な事じゃないですよ。(笑)
2サイクルをあきらめて4サイクルにしたら機械が重くなる、重くなれば使い勝手が悪くなる、だったら2サイクルのまま排気ガスを軽減すればいいじゃないかと、それだけの事ですよ。機械は人が使うものなんですから。
丸山製作所の製品開発の根底には、常にお客様の姿があります。
技術開発から製品開発まで一貫して行う丸山製作所の2サイクルエンジンは、世界に誇れる技術です。そこには技術屋魂が詰め込まれています。
『機械は人が使うものだから、使い勝手が最優先』という技術者の心意気が伝わります。
丸山製作所ではこれからも、使う人の事を考えた新製品を開発して行きます。
丸山製作所の技術屋魂に御期待下さい。