A11: ナイロン刃
ナイロンコードを本体の中に巻き込み、両端を約100~150mm外側に出し外径約400mmぐらいにし、切れて短くなると自動的に繰り出すフルオートタイプや所定の長さのナイロンコードをその都度差し込む、差込式等があります。 その特徴は金属刃の作業困難な場所や建物の際、ブロック塀、狭い場所での草刈りなど、柔らかい丈の短い草用の刈刃です。
なお、詳しくは下記のナイロンカッターの取り付け方法を参考にして下さい。
■マニュアルローター
1)刃受金具の上に回転方向を合わせて刈刃を乗せ、刃押え金具を六角ボルト(左M8)で反時計回りに締め付けます。図のように丸棒(3.5φ×170L)を差込、刃受金具を回らなくしてから六角ボルトを付属のコンビボックススパナで確実に締め付けます。(付属のコンビボックススパナ以外の工具で締め付けないで下さい。)刃受金具の凸部に刈刃の中心の穴を図のように合わせます。
2)刈刃を取り外す時も同様にして、刈刃が回らない事を確認して六角ボルトをゆるめます。
■フルオートローター
外したカバーをギヤヘッドに刈刃(鉄刃)と同じ要領でナット(ボルト)でしっかり締め付けて下さい。(鉄刃用の部品をそのまま使用偏心取り付けにならないように注意して下さい。)
カバーにカッター本体をはめ込んで下さい。 なお、この時ラッチ位置(ロック部、2ヶ所)を合せ確実にロック(引っ掛かっている)していることを確認して下さい。(パッチンと音がする)
■カンタンクン
<A>取り外し
1.左ネジ(またはナット)を取り外す
2.刃押さえ金具を取り外す
3.刈刃を取り外す
<B>取付け
1.ナイロンローターを図の様に取付ける。
2.ナイロンローター用座金を付ける。
3.刃取付ボルト(又はナット)に確実に取付ける。
4.ナイロンコードを上面左右の差込口より各1本差込む。ナイロンコードキャッチが差込口に接するまでナイロンコードを引き出す。
注:
イ)ギヤーボックスがメーカーにより大小がありますので差込口をふさいでしまう場合は裏側(ボルト又はナット取付側)にある差込口よりコードを上記方法にて差込んで下さい。
ロ)ナイロンコードには、太さ型状に種類があります。用途に合わせご使用下さい。
A12: ナイロンコードは、形状が丸、四角、星の3種類のナイロンコードが主です。色の違いにつきましてはナイロンコードの形状の違いをお客様に解りやすくする為に色が変えてあります。作業効率に関しましては色によって関係はありませんが、コードの太さによって変わってきます。
A13: コードが新品時には、角型や星型の方が切れ味は良いです。ただし、耐久性は丸型のナイロンコードの方が優れています。
A14: 故障原因として多いのが燃料関係によるトラブルです。
・古いガソリンを使用する事によって起こるエンジン始動不可。
・ガソリンのみの使用によるエンジンの焼き付き。
・4サイクル用オイルで混合燃料を作りますと、ピストンとリングが固着し、ひどいものになるとエンジン焼き付けと同症状になります。
A15:
点検及び長期保管
お手入れ方法:点検
注意
・点検・整備は、必ずエンジンを停止し、エンジンが冷えてから行ってください。
1.刈刃
1)刈刃に異常(ヒビ、割れ、偏芯、チップの飛び等)が無いか充分点検します。
2)刈刃は刈り払い作業前に目立てまたは交換をします。
* 刈刃の交換には、当社純正部品刃をお使いください。
注意
・点検・整備は、必ずエンジンを停止し、エンジンが冷えてから行ってください。
1.ギヤケース
作業中、刃物軸にビニールひも等が絡み付いたり、刃受金具の内側にゴミが詰まったりすると、ギヤケースの故障につながります。
1)刈刃交換時、刈刃と刃押え金具、刃受金具を外し、ゴミを取り除いてください。
2)注油口ボルトを外し、刃物軸を図の矢印方向に手で回しながら耐熱用のリチュウム系グリスを注油口の口元まで注油して、ボルトを元通りに締め付けてください。
排気量20cc~23cc | 20時間毎に注油 |
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排気量26cc~32cc | 50時間毎に注油 |
注意
・アイドリング(低速回転)において、刈刃が回転しないように調整してください。アイドリングで刈刃が回転していると危険です。
3.キャブレタ
1)ワイヤアジャスタの調整 スロットルレバーをいっぱいに戻した時、スロットルワイヤの遊びは1~2mmが正常です。 この範囲になるようにロックナットを緩めて、ワイヤアジャスタで調節してください。調節した後、ロックナットを締めて固定してください。
2)アイドルスクリュの調整 エンジンのアイドリング回転数は、出荷時に調整済みですが、もし調節が必要な場合がありましたら次の要領で調整してください。
1.アイドリング時に刈刃の回転が止まらない場合アイドルスクリュを左(反時計方向)に回す。●回転が下がる
2.アイドリング時にエンジンが停止してしまう場合アイドルスクリュを右(時計方向)に回す。●回転が上がる
4.エアクリーナ
エアクリーナのエレメントが汚れていると、エンジンの出力低下や始動不良を起こします。25時間に一回は必ず清掃してください。また、チリやホコリの多い所で使用した場合は、一日一回清掃してください。
下記の要領で行ってください。
1.エアクリーナケースを開けてください。
2.エレメントを取り出し、混合燃料で洗ってください。
3.エレメントを絞ってから元の位置に取付けてください。
4.エアクリーナケースを閉じてください。(閉じた後、ノッチが確実に入っている事を確認してください。)
5.点火プラグ
1)点火プラグの電極スキマは、0.6mm~0.7mm(ハガキ3枚分程度)が正常です。広すぎたり、狭すぎたりする場合は調整又は交換してください。また、電極部にカーボン等が堆積している場合は、ワイヤブラシ等で清掃又は交換してください。(第1図)
2)中心電極や外側電極が焼けて丸く減っている場合は、プラグを交換してください。(第2図)
3)点火プラグの点検は25時間毎に行ってください。
6.燃料タンク
燃料フィルタが詰まると、始動不良や加速不良の原因になります。
1.25時間毎にフィルタを取り出して油膜やゴミを取り除きガソリンで洗浄してください。汚れのひどい時は、フィルタを交換してください。
2.燃料タンク内にゴミがあるとフィルタが詰まりやすくなります。ゴミを取り除き、燃料タンクとフィルタをガソリンで洗浄してください。
7.エンジン各部の清掃
エンジン各部にゴミが詰まっていると、エンジンの冷却不良が発生し、オーバーヒートの原因になります。 10時間毎に清掃してください。
1.ノブボルトを緩め、トップカバーを外し特に冷却風の通り道に当たるフィン及びロータ部を清掃してください。
2.清掃後は、トップカバーを元の位置にしっかりと取付けてください。
警告
・カバーやボルトを外したまま、エンジンを運転しないでください。
8.マフラ
マフラ内にカーボンが堆積すると、エンジンの出力低下を起こします。マフラ内部、シリンダ、ピストンのカーボン除去作業には、専門の技術及び道具を必要とします。最寄りの取扱店に点検整備をご依頼ください。
9.ボルト・ネジ
各部のボルト、ネジの緩みを点検し、緩んでいる場合は増締めしてください。
お手入れ方法:点検
「点検」の1.~9.項の点検を行ってから保管してください。損傷個所がある場合は必ず修理してから保管してください。
1)刈刃には刈刃カバーを付けて保管するか、刈刃を取り外して保管してください。
2)混合燃料がタンク内やキャブレタ内に残ったまま長期保管すると、混合燃料が変質してエンジンが始動できなくなります。一週間以上使用しない場合は、必ず混合燃料を抜き取ってください。(図)
3)混合燃料の抜き取り手順は下記の要領にて行ってください。
1.燃料タンク内の混合燃料を燃料缶に排出してください。
2.キャブレタのプライマポンプを混合燃料が出なくなるまで押して、配管通路内の混合燃料を燃料タンクに戻してください。(図)
3.もう一度燃料タンク内の混合燃料を燃料缶に排出してください。
4.エンジンを始動して止まるまで低速で運転してください。
4)点火プラグを外し、プラグ穴よりシリンダ内へ2サイクル専用オイルを数滴注入してください。2~3回リコイルスタータをゆっくり引いた後、点火プラグを取り付け、締め付けてください。シリンダ内部のサビ防止のためリコイルスタータを引いて、重くなった位置で止めてください。(図)
注意
・ピストン上昇の時プラグ穴より油滴等が飛び散る事があるので、保護メガネ等で目を保護してください。
5)各部を充分に清掃し、保管はチリ、ホコリが付着しない様に注意して火気のない、涼しい所に格納してください。
A16:
タンクキャップには大と小の2種類があります。給油口の外径をお調べのうえ、販売店様へお問い合わせください。